キルチームBOX『タイフォン』の発売日が6月28日に決定しました。個人的にキルチームはブラッドボウルや本家40kと比較してややマイナーというかいまいち盛り上がり切れていない印象があるんですが、タイフォンの情報が初公開されたタイミングのTwitterは『キルチーム』という単語のTwitter検索がとても跳ね上がっていました。

その中にはティラニッドやメカニカスの新造形ミニチュア目当ての人もいますが、中にはようやっとティラニッドがキルチーム参戦か始めますみたいな人も一定数いたのを確認していて、「これは普及のチャンスなのでは」なんて考えておりました。ミニチュア目当ての人も追加投資の額次第では「せっかく買ったし一回くらいキルチームも触ってみようかな」ってなる可能性もワンチャンありますからね。

ただ、「結局始めるためには何を買えばええんや」ってなる問題があります。というわけで今回は、何を買えばキルチームを始めることができるのかを解説していきます。

キルチームアプリで必要なミニチュアを確認

まず全員キルチームアプリをダウンロードしましょう。買い物の話どうしたいきなり脱線しないでくれやとお怒りかもですが、買うミニチュアの情報を事前に知る方法としてアプリが有能なんです。このアプリには現バージョンで使えるチームの情報全員分と、簡易ルールが載っています。

Google
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.gamesworkshop.kt3&hl=ja
Apple
https://apps.apple.com/jp/app/kill-team-the-app/id6479447973?l=en-US

ここで自分の使用するチームのデータと簡易ルールを確認してミニチュアを用意すれば、相手プレイヤーが対戦環境を持っている前提ではありますが簡易ルールでの対戦は可能です。各チームのミニチュアのビジュアルも補足情報で確認できるので、ここで見た目のいいビジュアルを探してチームを選ぶのもいいですね!特に既存40kプレイヤーからキルチームに触れたいという人は、既存ミニチュアをそのまま使用できる(ケイオススペースマリーンやスペースマリーン、ネクロンやアエルダリなど)チームも多いので、要確認です。


キルチームのミニチュアは、基本的に1万前後でチームのミニチュアがまとめて収録されたチームBOXを購入できます。ボックス名がチーム名となっているので、キルチームアプリのチーム一覧でチーム名を確認するといいです。

ただし、チームの中にはまだ単独のチームボックスが発売されていないもの(執筆時2025年6月15日現在における血と熱狂BOX収録のゴアモンガーサンクティファイアーなど)や、そもそも40kユニットの流用でのみ使用可能で純粋なチームボックスが発売されていないもの(ワープコヴンヴォイドダンサートゥルプなど)もあるので、もしチーム名で検索に引っかからない場合は対決BOXの内容を調べたり、アプリで特務隊の編成や補足情報で詳細を確認してみるといいです。

なお、チームBOXとして販売されていて単体でゲームは可能なものの、編成に入れられるユニットが一部入っていないチームも一部あるため(ブレイドオブカインハイエロテックサークルなど)、箱の内容物と特務隊の編成をよく確認することをオススメします。

試しに少しだけ触れてみたい人について

上記のような点に注意してミニチュアさえそろえてしまえば、極論環境を整えてる対戦相手が身近にいる前提であればミニチュアとアプリさえあれば対戦ができてしまうわけですが、皆が皆そういう環境にあるわけではないですし、仮にそうであってもやはり自分でも対戦環境を持っておきたいと思うのが人のサガ。というわけで、そんな方にオススメなのが『キルチームスターター』です。

こちらのセットにはスペースマリーンチーム『エンジェル・オヴ・デス』とデスガードチーム『プレーグマリーン』の2チームのミニチュアが収録され、トークンや戦場ボード、簡易テレインや簡易ルールブックが付属されて12000円程度で購入できるという、1チームボックスが大体1万であることを考慮すると恐ろしく価格破壊なセットになっています。しかもこの付属されているチームが2チームともかなり上位クラスに強いうえに比較的シンプルに動かせる初心者向けのチームであるというのもおすすめポイントが高いです。こういうのでいいんだよこういうので。

いうて付属されるの簡易版のやつなんだろとお思いでしょう。まあそれは事実なんですが、最初のプレイはこのシンプル仕様がルールを覚えるのに丁度いいと思います。私はこのスターターが出る前に発売されたお祭りボックスの『ハイヴストーム』という箱を買い、そこについていた全力セットで始めたんですが、内容が複雑すぎてまともにプレイできませんでした。というのも、この箱チュートリアル的な要素が全くない経験者向けの箱になってるんですよね。そんな箱をスターターセットの前に出すんじゃねぇと当時は思っていましたが、ホビイスト経験が1年経過した今ならわかります。そういうサイクルで販売する会社なんだよなGWって(本家40kでも新バージョン開始直後に経験者向けのお祭りBOX販売→その後スターターが販売するという流れが一般的)

一方、スターターセットに付属されてるスターターハンドブックさん。こちらは実際にミニチュアを動かしながらルールを覚えていくチュートリアルバトルが記載されています。これを全部こなした後は、この本に記載されている簡易対戦ルールを、アプリの簡易ルールブックと合わせて実際の対戦が可能になります。ゲームの基礎的な楽しさはこの簡易ルールでもしっかり楽しめますので、これを数回やりこんだのちに、キルチームが気に入ったうえでこの後の項目で記載する本格デビュー用のアイテムを購入するかを決めるといいと思います。……本当に筆者もこの流れで始めたかったなぁと強く思います(ルール理解するのに死ぬほど苦労したため)

本格的な対戦環境を整える際に必要なもの

本格的に対戦を開始する場合にまず最優先で導入したいものは『キルチーム・アップグレード:装備品パック』です。

キルチームの対戦時には装備品と呼ばれる特殊なアクションや効果などを付与できるものを4個持ち込むことができます。装備品には各陣営専用のものと汎用的なものの2種類があり、上記のパックはその汎用的な装備品が収録されています。各陣営にはそれぞれ4つの陣営専用装備があるので汎用装備品はなくてもゲーム自体は可能ですが、汎用装備には自分の好きな場所に射線を隠すバリケードや高所に行くのに便利なはしご、破壊力が高いクラックグレネードや範囲攻撃ができるフラググレネードなど、便利な装備品が複数含まれているので、導入するならここからがいいかなと思います。

次に導入を検討したいものが『キルチーム:コアブック』『キルチーム:承認作戦カードパック』です。

コアブックはキルチームの本格的なルールブックで、承認作戦カードパックは対戦時に追加で戦術任務という要素を追加するためのカードパックです。戦術任務とは、対戦中に特定の条件を満たすと勝利ポイントを追加で入手できるようになるルールのことで、これが追加されることでゲームが奥深く、そして複雑になるため、慣れてから導入することをオススメします。

上記の3セットを導入すれば、キルチームの交流会などでもしっかり参加できるようになりますが、自前で本格的なテレインを用意することで、自宅で1人用モードを遊ぶことができるようになるので、それらに興味が出た場合は『キルチーム情景ボックス:ヴォルクス』を導入しましょう。特に『タイフォン』購入勢の方は、中に入っているテレインは下記のヴォルクスと組み合わせるための地形図が付属していることが確定しているため、要検討です。


装備品パックが6400円、コアブックが8800円、承認作戦カードパックが4700円、ヴォルクステレインが18800円を全部合わせると38700円となります。この内容に加えてミニチュアチームを二つ加えた結果、なぜか32000円で買えるようになった、キルチーム版バトルフォースといえるお得なBOXがあります。それが先ほどもちらっと記載した『ハイヴストーム』です。初回生産のみの限定生産品なので今から買おうとすると結構大変かもですが、もしキルチームが肌に合いそうだなってなったときに運良く見つけられたら確保しとくといいんじゃないかなと思います。


そんな感じで最初にそろえておきたい商品をいろいろおすすめしていきましたが、私が言いたいことはたった一つです。キルチーム…しよう!!